ni11_ra「ひとくちリッチな甘い幸せ」
jj15_ra「青春」
ni02_ra「恋の始まり」
ho02_ra「選べる美味しさ」
ty01_ra「ハイなモノ」
総評
まず課題の商品であるハイチュウとラジオCMとの相性について考える必要があります。というのも、「麺をすする」とか「せんべいをかじる」とか「肉を焼く」といった効果音(SE)で表現しやすい食品ではないからです。応募企画の中にはかなりの数、「SE パクッ」と安易に書いてある作品がありましたが、想像してみてください。この「パクッ」ってどんな音でしょう。ソフトキャンディーを美味しそうに表現することの難しさがここにあり、それだけにどんな企画が上がってくるか興味を持って各企画を読ませていただきました。グラフィック広告やTVCMなら簡単に表現できることがラジオCMでは難しい。でも、そこがラジオCMの面白さであり、表現者の醍醐味であるからです。
10代後半から20代前半というターゲットはみなさんの年齢に近く、その意味で等身大の世界観で描かれた企画内容が多く、バラエティに富んだ作品が集まりました。その中で高い評価を得るためには、他にはない独自の視点を持つことが大切になります。
高得点を得た企画はどれもユニークな視点で商品を捉え、市場とターゲットを分析し、これまでになかったメッセージでリスナーにアプローチしています。ハイチュウシリーズのように知名度が高く、イメージが確立している商品でも、ありきたりではない発想で商品を捉え直し企画を構築していくことで、新たな市場の掘り起こしが可能になることをそれらの企画から確信しました。